そして秘密の〜番外編〜

俺は荷物を持ったままドアを閉めた。

そして靴を脱いで上がり、荷物を置こうとした時、美雪の後姿が目に入り、急激に愛しさが込み上げてきた。



ああ、やっと誰の目も気にせず、美雪に触れられる……。



俺は荷物を床に置くと、美雪に近付き、後ろから抱き締めた。

今、俺の腕の中に、美雪が居る。



学校で笑顔の美雪を見ているのは、それはそれで微笑ましかった。

でも、触れたくても触れられなかった。

近くに居るのに、遠くに感じそうになる時もあった。



それが今は、体温を感じる距離に居る。



大丈夫……これ以上の事はしないから……。

ちょっとだけ、美雪が今ここに居る事を実感させてくれ。