そして秘密の〜番外編〜

美雪は荷物を置き終わると、助手席に座った。

そして、ちょっと申し訳なさそうに肩をすくめながら、俺に財布を差し出して美雪が言った。



「ごめんね。さっき『自炊しない』って言ってたから、明日のおかずと、レンジでチンしたら食べられる物を作っておこうかと思ったら、増えちゃった」



……ああ、ダメ。

やっぱ無理かも……。



思わず、財布を持つ美雪の手を握る。

指先から伝わる美雪の体温に、俺は俯いた。



なんでおまえ、いつも俺が淡く期待している以上の事をするんだよ。



そんな事されたら、俺……。