そして秘密の〜番外編〜

「うん、分かった」

美雪はそう返事をすると自分のカバンを開けて、中から小さく畳んだ買い物袋を取り出した。



「じゃ、ちょっと行ってきます」

そう言って車を降り、スーパーの入口に向かう美雪の後ろ姿を、車の中から見ていた。



あいつ、ホント、主婦みてぇだなぁ……スーパーで買い物するのに、無意識にマイバック持参するんだ……。



一緒に買い物してみたい。

つい頭の中に、2人で並んで楽しそうに話しながら、食材をカゴに入れる姿が浮かんだ。



ああ、ダメだ。

そんな未来を想像してしまう。

何年先の話しか分からないのに……。