もうこれで俺から今の件は質問されないだろう、と確信した弥生は、勝ち誇ったような表情で回りの様子を観察し始めた。



なんか、ちょっと、悔しい。

俺が忘れていて、弥生がずっと覚えている約束って……なんなんだ?



でも。

今の会話で、1つだけ大事な事が分かった。



さっき俺が、弥生の隣に別の男が居るのを『イヤだ』と思ったように……弥生も、俺の隣に別の女の子が居るのを『イヤだ』と思った、って事。