小学校入学の頃の約束?

今の話の流れに、きっと関連ある事だよな?



でも。

覚えていない。



すると。



クスッ

俯いたままの弥生が笑った気配がした。

そして、笑顔のままで顔を上げた。



「真佐志が思い出したら、さっき真佐志が私に訊こうとした答え、教えてあげる」

「交換条件かよ」

「私はずっと覚えているのに、忘れている真佐志が悪いんだよ」



あっ、こいつ、開き直りやがった。