そんなに急いで、大人になるなよ。



そう思ってしまう俺って、なんか親父くさくて笑ってしまう。



子供だろうが、大人になろうが、美雪が俺の大事な妹であるのには変わり無い。



何かあったら、俺を頼れよ?

俺が助けてやるから……。



聞こえる訳が無いのに、俺は心の中でそう美雪に呟いていた。