お互い黙ったまま 先生の住んでいるマンションに着いた。 大きなマンション……… 「行くぞ。」 先に歩いていた先生が マンションを見ているあたしに,振り向いて声をかけてきた。 「あ…待って……」 パタパタと走って先生に 追いついた。 ふと顔を上げてみると 先生と目が合って,先生が笑った。 びっくりして俯いてると ぎゅっと手を繋いでくれた。