久しぶりの学校は あたしの顔を知っている人がチラチラと見てくる。 久しぶりに来たからかな。 単位を落としそうになっても,ちゃんと学校に来て 単位を取って,留年することはなかった。 一応,高校は卒業したいから。 「青山。久しぶりだな」 「あ…久しぶりです…」 話しかけてきた男の人は あたしのクラスの担任。 相沢 淳也(25) 「お前…単位危ねぇぞ」 「…はい…わかってます」 「放課後。進路指導室に来いよ」 コクンと頷いて,その場を後にする。