講堂に行こうと廊下を進む。
授業が近いからか、さっきよりずっと混雑している。
「何かいつもより騒がしくない?」
『うーん…そうかも』
講堂に行けば行くほど密度が高くなる。
しかも、人の波が滞って…むしろ止まっているような。
「…らしい」
「シャンデリアが…」
「…老朽化」
ふと、誰かの話し声が耳に入った。
シャンデリア、老朽化?
「…あ、宮崎!」
「あ、姫。透も」
『ね、何でこんな混んでるの?』
「何かシャンデリアが落ちたらしいよ」
「は!?いつ!」
「10分位前?誰も居なくて、怪我人とかも居ないみたいなんだけど、先生からの指示まだなくて」
『10分前…』
「…ゾクッとするね」
「え、何が?」
『…さっき…一回来るつもりだったのよ。早めに、講堂』
あのまま向かっていたら、シャンデリアの落下に巻き込まれていたかも。
…軽い怪我だけじゃ済まなかったかも、
そう考えると背筋がヒヤッとした。
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