The god of death





「透!」










慌てて駆け寄った姫が背中を撫でてくれる。




私は、ギュッと目をつぶっていても何かがぐるぐる回るような感覚に陥っていた。











「…赤い」



『…え…?』



「取り敢えず、医務室!行こう?」



『う、ん…』



















支えられて立ち上がり、来た道を戻る。




少しずつ、体が楽になっていく気がする。

























「…熱は無いな」



『…ですね』



「他にどこか変調は?」



『今は…特に』



「しばらく休んでいくか?」



『あ、いえ、大丈夫だと思います…』



「そうか」


















不思議な事に、医務室に着いたとたんにスーっとさっきまでのもやもやしたモノは体から抜けていった。




さっきのはなんだったんだろう。



















「あ!どうだった?」



『あー…何か治った』



「治ったぁ?」




















飲み物を買いに行ってくれた姫とドアの前で行き当たった。














『ごめん…心配かけて』



「いや、それはいいけどさ!…もういいの?」



『うん、授業行こう?』



「…」



『…姫?』



「これを機会に保健医の高野先生とお近づきになろうと思ったのに…」



『あのねぇ…』



















さすが姫。




自称メンクイなだけあって保健医の顔と名前までチェック済みとは。












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