『静電気…?』
「わ、かんない…」
その後も、何度か外す事を試みたけど、ネックレスはその手をことごとく拒んだ。
「カレシの念でも込められてんじゃないの~?」
『かっ…だからそんなんじゃないってば!』
念、って意見はちょっとあるかもしれないけれど。
「次B棟の大講堂だよね」
『うん、ちょっと早いけど行く?』
「席とっとくか」
『そだね』
次に控えた授業の為に教室へ向かう事にした。
その授業で使われる講堂は、少し広めで洋風なデザイン、そして学校に不釣り合いな程立派なシャンデリアがある。
密かに私のお気に入りの場所だ。
そんな理由もあって、普段は少しうきうきしながら向かうんだけど、何故だか。
本当に、理由は分からないけど、向かう途中に足が止まってしまった。
「透?何してんの」
『…行きたく、ない』
「え…具合悪い?」
『行きたくないの』
そしてその場にへたり込んでしまった。
視界がグラグラする、立っていられない。
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