「でも…綺麗な石ね。何色、って言うのかな…緑?」
『え、黒でしょ』
「黒ー?黒ではないでしょう、どう見ても」
『えー…あ』
何でだろう、
もらった時は漆黒に輝いていたそれは、いつの間にか緑がかったものへ色を変えていた。
そして見ている間にすら、変化しているように見える。
「え、何これ…体温とかで変わる、ってヤツ?」
『わ、分かんない…』
「ちょっと見せて」
『あ、うん待って…』
「………私がやるわ。後ろ向いて」
『面目ない……』
元々不器用で、なかなかチェーンを外せない私を見かねて姫が手を伸ばした。
「いっ…た!」
『えっ…大丈夫?』
と、同時に。
後ろから何かが弾ける音と姫の短い叫び声が聞こえた。
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