聖夜聖戦!

「うん…。うん!」

ハズミな何度も頷き、そしてマカに抱きついた。

「マカっ…! マカ!」

「ああ、何だ? 私はここにいるだろう?」

「うん! マカ、ここにいる!」

ぎゅうっと抱きしめると、マカのあたたかな『気』を感じる。

顔を上げると、笑顔のマカが見える。

「…さ、店に入ろう? みんな、心配しているぞ?」

「うん!」

ハズミはマカの手を引き、店に戻った。

マカの突然の出現に、みな、目を丸くした。

けれどすぐに歓迎した。

「ああ、そうだ。マミヤ、キシ、アオイ。ちょっとそこへ並べ」

「ああ」

「はい」

「分かりました」

三人がマカの目の前に並ぶ。

するとマカは、マミヤに黒い手袋、キシに青のボウシ、アオイに生成り色のセーターを渡した。