沈んだ様子の南部に幸日はあわあわと声をかけた。
「あ!違うの!助かったもん逆に!!ほんとありがとうございました!!」
大きく頭をさげる。
「あ!いや…顔、上げて?」
「お礼!させてください!」
急に接近されて、南部は息を詰まらせた。
そのかわいさで無自覚の接近はやめて欲しい。
「お礼?いや、いいよ。店のことなわけだし…」
しりつぼみになったのはお礼に若干の希望があったからで。
ずるいと思いながらも、おして来てくれることを期待した。
「いいんです!あたしの気持ちがおさまらないから。なんでも言ってください」
期待したとおりの言葉がするりと出てきて、心臓が跳ね上がる。
「なんでもいいの」
「はい!なんでもいいです」
「じゃ…あ、一ついい?」
動揺を隠すように出した一言は若干裏返った。
肝心な時に最悪だと思いながら言葉をつぐ。
「アドレス…交換してもらっていいかな?」
言った後にいたたまれなくなって、目を反らした。
馬鹿だ、俺は。絶対ひかれた。
「あた…あたしと?」
恐る恐る視線を向けると、幸日は驚いたように何度も目をしばたいていた。
「あ!違うの!助かったもん逆に!!ほんとありがとうございました!!」
大きく頭をさげる。
「あ!いや…顔、上げて?」
「お礼!させてください!」
急に接近されて、南部は息を詰まらせた。
そのかわいさで無自覚の接近はやめて欲しい。
「お礼?いや、いいよ。店のことなわけだし…」
しりつぼみになったのはお礼に若干の希望があったからで。
ずるいと思いながらも、おして来てくれることを期待した。
「いいんです!あたしの気持ちがおさまらないから。なんでも言ってください」
期待したとおりの言葉がするりと出てきて、心臓が跳ね上がる。
「なんでもいいの」
「はい!なんでもいいです」
「じゃ…あ、一ついい?」
動揺を隠すように出した一言は若干裏返った。
肝心な時に最悪だと思いながら言葉をつぐ。
「アドレス…交換してもらっていいかな?」
言った後にいたたまれなくなって、目を反らした。
馬鹿だ、俺は。絶対ひかれた。
「あた…あたしと?」
恐る恐る視線を向けると、幸日は驚いたように何度も目をしばたいていた。
