ポケットの恋

南部が受け取った紙を、幸日が横から覗き込む。
「13000点…南部さんすごい!」
点数を確認すると、すごく嬉しそうに言った。
「幸日ちゃんだって打ったじゃん?」
照れ隠しのつもりで言うと幸日がまた赤くなる。
どうしたらいいのかわからなくなって古谷達を見ると、そっちも一万点を越えていたらしい。
「俺の腕がいいからね」
等と古谷が嘯いている。
「一万点を越えてらっしゃいますので、景品がございます」
店員がばっちりの営業スマイルを浮かべた。
そうしてカウンターの奥から箱を取り出してくる。
「景品は6種類ございます。まずくじを引いて頂いて、そこで出た景品を差し上げます」
幸日の前に箱が差し出された。
幸日が確認するように南部を見遣る。
「幸日ちゃん引いてよ」
言うと幸日は軽く笑って頷いた。
怖ず怖ずと箱に手を入れる。
しばらく探って、手を引く。
見ると、可愛いデザインの紙に大きく「5」と印刷してあった。
「何番?」
真実も引いて、覗き込んでくる。
「5番…真実ちゃんは?」
「あ、一緒。あたしも5番」
聞いていた係員が、「5番ですね?」と確認する。