「え〜!! あの高宮 智ぅ!?」 教室中に歩美の高くて大きい声が響きわたる。 「しーっ!しーっ! 歩美ってば声大きいよ!!」 人差し指を唇に当てて言うと、歩美は“あ”と言って申し訳なさそうにした。 なんでこうなったかと言うと、 取りあえず、先輩の名前が分かったので歩美に言ってみたのだ。 すると歩美は、私の予想以上に驚いた。 .