「ごめん。翔ちゃん。わたし、いかなきゃ・・・・・・」 美奈子が、俺のひざでもぞもぞする 腕時計を確認しながら言った。 またか・・・・・・。 「ごめんね、また電話するから」 美奈子は、そわそわしながら言った。 人気声優って・・・・・・ 忙しいんだよな 分かってる。 「クリスマスはあけとけよ?」 俺は美奈子を抱きしめる手に、力をぬきながら言った。 「わたし、楽しみにしてるんだから、 大丈夫よ!」 美奈子は、俺から離れて帰り支度をしながら答える。 _