「あ、ねぇ、どこいくの?」 美奈子がワクワクしたように聞いてきた。 だから、サプライズだって。 「行きたいって話ししてたから、すぐわかる」 素っ気なく答えるしかない俺。 「うふふ、楽しみだなぁ」 美奈子は、窓から外を覗いて言った。 静かな住宅街の中。 隠れ穴場的な場所。 そこに行くまでに、町を飾られた イルミネーションがちかちかしていて、クリスマスのムードを盛り上げていた。 _