会いにくいな。



お兄ちゃんとも少し気まずかった。




「あ…近藤君。」




加奈はボソッと言った。



私はとっさに頭を上げ、教室のドアを見た。



そこには周りから視線を浴びているタケちゃんが立っていた。




「…タケちゃん、どうしたのっ?」




まだ頬に出来た痣が痛々しい。