あいつ




タケちゃんの顔は真剣だった。




「…じゃあ、どういう意味?」




「…いい。さっさと課題終わらせようぜ。」




タケちゃんは再びペンを握りしめ、問題を解きだした。




―トントンッ




ドアをノックする音が聞こえた。



ドアを開けに行くと、私がドアノブに手をかける前にドアが開いた。