「あんたさ、夏紀使って近藤君に近づきたいだけじゃん。」 「加奈っ…。」 隣の席の加奈が呆れた顔をして言った。 「自分で聞く勇気ないからって夏紀使って?ダメだからって悪口言うの?最低なのはどっちだっての。」 「はぁ!?加奈に言われたくないんだけどっ!!第一、山本さんが近藤君を独り占めするからじゃんっ。」 前の席の子は立ち上がってしまった。 先生も注意しているが2人には聞こえてない。