タケちゃんは機嫌が悪そうに部屋を出て行った。 「夏紀、ちょっと用心しろよ。猛だって男なんだから。」 「タケちゃんは優しいもんっ!!」 私はお兄ちゃんに怒鳴っていた。 「タケちゃんは私が記憶なくしたのは自分のせいだって悔やんでるぐらい優しい人なのっ!!」 「夏紀…。」 「タケちゃんのこと悪く言わないでよー…「夏紀っ!!」