その家では彼の両親がわざわざ待っていてくれた。

美味しい和菓子とお茶を飲みながら、彼のことを説明された。

彼はオレより2つ年上で、本来なら高校一年生。

一応高校は入ったらしいけど、中学の時からヒキコモリで全く通っていない。

それどころか部屋からも滅多にでなくて、彼のご両親はとても心配していた。

彼はとても神経質らしく、思春期に入るとそれが爆発した。

全てのものを怖がるようになり、全てのものを拒絶するようになった。

でも唯一救いなのは、自分自身を拒絶しないこと。

しかしこのままでは時間の問題だと主治医から言われ、オレに助けを求めに来たのだと、言った。

オレは笑顔で頷き、大丈夫だと言った。

コレでも話術には少し自信があったから。

でも…。