俺のこと、言ってるんだよな。 ヤバイ……。 そうやって顔を隠そうとした瞬間、それより先に彼女達の方から 「行こ!」 まるで不審者だよ、俺。 パタパタとかけていく足音を聞きながら、クスリと笑えた。 ……無理もないよな。 あの日、事務所もなにもかも逃げるように辞めて、バッグ一つで飛び出したままの格好…。 髪はボサボサだし、コンタクトはやめてメガネにした今の俺の姿は……。 きっと誰もあのポスターの「ユウジ」と俺が同一人物だなんて気がつかないと思う。