俺は、君を忘れたくない。 なのに…、なのに… 俺は君を思い出せなくなるのが怖い。 君が存在していなかったことになるのが怖い。 だって最近、君の写真や君に関することで 胸がざわつかないんだ。 俺の記憶は まるで砂のように指の隙間からこぼれ落ちていってしまう。 …なら、しがみつこう。 君の記憶に。 俺のなかの記憶に。 そんなずるい事を俺は考えたんだ。