渚とメールをしていたお陰でいつも長く感じていた学校があっと言う間に終わってしまった。
友達にバイバイ!と別れを告げ、足早に家に帰った。


─今家についたよ。
─俺も今帰った。
─タイミングまで一緒!
─ほんとだな(笑)


他愛ないメールのやり取りで、また新しい渚をたくさん知る事が出来た。

好きな色は青。
好きな季節は夏。
好きな場所は屋上。
好きなタイプは明るくて清楚で優しい子。
恋愛経験はゼロ。
女の子と付き合った事もないんだとか。


ここまで聞いて、気になる事が一つだけあった。
それは好きなタイプが“清楚な女の子”だと言う事。
どちらかと言えば、今の自分は地味に等しい。

正反対じゃん、と一人溜め息をついた。