「余計な事を、するなぁ!!」
フランシア先輩は一瞬で間合いを詰め、ショートアッパー気味に拳を放つが。
パシンと、朝日部の手のひらにそれは収まり「ちょっと、落ち着いて」
がら空きの、フランシア先輩のわき腹に膝がめり込んだ。
「…あ、がぁ」
フランシア先輩の体は重力に従って地面に崩れ落ち、…ない。
朝日部がまだフランシア先輩の拳を掴んで離さないからだ。
気付けば、僕の体は既に宙を跳び。
「手を、離せぇぇ!!」
称するならそれはライダーキックに似ていた。と思う。
春の風を切り裂いた僕のライダーキックは、けれど。
「はい、残念」
左ハイキックによってあっさりと撃ち落とされた。
「反応も判断も良いね。やっぱり、お姉さん譲りかなそのセンスは」



