先輩を先導として僕等は廊下に出て、階段を降り靴を履き替えて昇降口から外に出る。


まだ高い所にいる太陽は、暑くもなく寒くもない過ごしやすい、それに穏やかな空気を作り出している。


「今日はいい天気だね?」


手を引く先輩が肩越しにそんな事を言った。


僕は「そうですね」と木訥な返答をしてから一つ先輩に質問をした。


「今からどこに行くんですか?」


「女子トイレ」


「なぜ僕を連れて行くんですかっ!?」


それは秘密過ぎる花園。


僕が行くには経験が足りなさ過ぎるZE★


「ちょっとちょっと、何を喜んでるのっ!?真性の変態なんだねっ!?」


「男とは皆、変態という名の紳士なのですよ」


開き直ってみた。まぁ先輩の表情はドン引きな訳で。