「あんな、一瞬でささくれだけを剥がすだなんて……」
なんていう戦闘センスだ…。
「なかなかやるじゃない、夏樹。ちょっとだけ見直した」
「…ちょっとだけかよ」
「フフ、君の戦い方は何故だろうね。南さんにそっくりだ」
……こんな所でバカ姉の名を聞くだなんてどんな因果だよ。
「南さんも速度を持った格闘術を得意としてたよ、でも」
南さんの方が遥かに速いっ!!
「なっ!?」
凄まじく速い蹴りが僕の頭部を狙う。
それは辛うじてガードするが。更に加速する茜子の蹴り。
頭から下りてわき腹。そして脚。
「そしてこの私はその南さんに師事を受けたのよ」
「…ぐぅっ!?」
放つハイキック。と同時に茜子もハイキックを放つ。
互いのハイキックは互いにガードを決める。



