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試合は静かな立ち上がりを見せた。
生徒会側の作戦はさっきの僕等と同じで、五人全員で円の周りを囲う。と言うもの。
僕はと言えばそれを大木脇の茂みから眺めていた。
桃東先輩の作戦の一環である。
作戦。とは言ってもなかなかにお粗末なものだけど。
しかし、改めてあの布陣を見ると。
これっぽっちも勝てる気がしない。
さっきあれだけド派手に負けたからだろうか?
て言うか茜子が明らかに僕の方を見てる。
いや僕じゃなくて茂みをガン見(韻を踏んでみた)してるのだろうけど。
これは完全にバレてるんじゃなかろうか?
超ガン見なんですけど。
桃東先輩いわく、「時が来たら合図する」らしいが。
このままじゃ時が来る前に僕が捕まるのが先にならないか?



