かんけりっ!




「な、何やってんだよ柿宮っ!!お前は缶蹴同好会の人間だろ!?なんで、そっちにいるんだよ!?」


彼女、柿宮に詰め寄って僕は声を荒げるが柿宮はまるで動じる事なく僕に目を向けた。


「違うわよ、神奈河。私は元々こっち側。生徒会の人間なの」


悪びれる様子もなく、ただ憮然と腕を組む柿宮。


いつもの、と言うか僕の知ってる舌足らずな柿宮の話し方ではないからか。


雰囲気も合わせてまるで別人のようだ。


「だからアンタにうだうだ言われる筋合いはないの。わかった?」


「筋合いも、何も」


こんなのは卑怯だ!!


いや、卑怯とか以前の問題だ。


純粋な部活動の中でどうして生徒会側から密偵が送られてくる必要があるか?


それはあの真乃枇杷会長が僕ら缶蹴同好会を潰そうと躍起だからじゃないのか!?