寂しい、事。


それが素直な感想だった。


もう戻れないんだろう。


僕の知らない、この写真のような楽しかった頃には。


僕に出来る事は何もない。


「多分、そのうち真乃枇杷から対戦の日にちを伝えてくるはず」


対戦の日にち?


「…それっていつ位になるんですか?」


「さぁ、それはわからない。でも俺が一つ言えるのは、この戦いはこれは俺達の遺恨だ。だから夏樹君。君は深く関わって傷付く必要はない」


「先輩」


「怖いけど、それに立ち向かわないと缶蹴に未来はないからね」


そう言ってハレルヤ先輩は立ち上がり。アルバムをロッカーに戻す。


「さ。今日はお開きにしよう」


気丈に振る舞って見せる。けれどその目にはやはりどこか悲しみを帯びてるように思えた。


★ ★ ★