気付けば、僕等は部室棟に辿り着いていた。
三階建ての部室棟は周囲に校庭しかないせいか妙に大きく感じる。
ちなみにこの缶蹴同好会の部室は何故か三階の一番右端という特等の部屋を使っている。
他の三階に部室を構える部活は野球部や水泳部と全国レベルの部が軒を連ねている中では異質だと言わざる得ない。
「昔、と言っても二年前なんだけど、僕達は全国優勝をした事があるんだ」
階段を昇りながらハレルヤ先輩は二年前を懐かしむように語り出した。
「初めての全国優勝だった。僕はもちろん、アズマ、フランシア、それに真乃枇杷に…」
「うちのバカ姉ですか」
「そう、南先輩。瀞文缶蹴同好会の不動のエースでね。全国でも、あの人は強かった。いや、強すぎた」



