「…夏樹君」


三人。プラス真乃枇杷の視線が僕に集まる。


「どうしたんですか、ハレルヤ先輩」


ハレルヤ先輩は、僕の見たことのない厳しい表情をしていた。


それだけで今この状態がどれだけ異常事態かはわかる。


超笑顔の、真乃枇杷。


説明されなくても、わかる。コイツはヤバい。


けれど真乃枇杷は僕等の感情を知ってか知らずか超笑顔を湛えたまま、何故僕に近寄ってくる!?


だけど。


「止まれ、真乃枇杷」


僕と真乃枇杷の間にハレルヤ先輩。それにフランシア先輩が割り込む。


まるで接触を拒むように。


「……なんだい二人とも♪僕はただ神奈河君に挨拶しようとしてるだけなんだよ♪邪魔するだなんてヒドいと思うんだけどな♭♯」