声は河川敷の公園から聞こえた。


河川敷と住宅街を隔てる土手を駆け上がり『彼女』は河川敷を見下ろした。


そこには数人の男の子。それに奇声を上げる一人の女性。


あれって瀞文の制服?


その瀞文の女性が、子供達を投げ飛ばす投げ飛ばす投げ飛ばす。


じ、児童虐待!?


『彼女』は子供達を投げ飛ばす女性に走り出していた。


相手は高校生だけど黙ってみている訳にはいかなかった。


「あさやたかはまな!!!!……ん?」


女性が『彼女』の方に目を向けた。……何者?


そう思いながら、考える。


こっちに突っ込んでくる女の子は、うん。私好み。


あ。違う違う。…中学生に手出したら犯罪。かな?


ん、なんかズレるな。


そういえばあの子の制服。……私の中学と同じだ。


じゃあ私の後輩にあたる訳か。