そんなサッカー部を相手にした缶蹴同好会だが。


試合内容は確かに圧勝だ。


一人も捕まらず、かつ缶を蹴り飛ばした。


5対0。一方的な結果だ。


だがその程度、『彼女』達でも出来る。余裕で出来る。


やれと言われても今は出来ないが機会があるなら自分から言い出しても構わない。


それ位に『彼女』は自分の実力に自信を持っている。


しかし、電話の向こうはあくまで恬淡(てんたん)だ。


『御託(ごたく)はいい。それに私は奴らを買い被ってもいない。奴らならサッカー部は一分も掛からない。とな』


時間が短くなってる気がする。


けれど今は多分シリアスパートだと言う事で『彼女』は突っ込みはいれなかった。


『私にはわかる。【雷姫】【アーベント・イェーガー】それに【アーク】の実力がな』