かんけりっ!




あなたのうずうずなんて知るわけないじゃない。


「私は今猛烈に部室棟に駆け出したい。それでもって、戦いたい」


いやいや、あんたさっき僕には戦うなっていったくせに!?


それが戦士の本能とでも言わんばかりに目をギラギラさせている。


いかん。これはいかん。


いや、確かに僕だって【勇者】と相対して手柄の一つくらい欲しいし、僕の力を確かめたいけど。


「桃東先輩が部室棟に行ったら僕一人ですよ?」


「本当に悩ましいわ!!」


腕を組み、ハツラツとした声で騒ぐ桃東先輩。


基本的には見習いたくない。


「う~。誰か早くここに来ないかしら。早く、早く肉体言語にて語り明かしたいわ」


どうしてこの人は美人なのに喋り出すとこんなにも残念になるんだろう。