ツーツー、と無機質な音を垂れ流す携帯を片手に俺は膝から崩れ落ちた。
「キャプテン…。西木は」
東田が聞く。
しかし俺は答えず、なんとなく空を見上げた。
あぁ。
そうだな。西木。
空が、青いなぁ。
「キャプテン…」
「雨、だ」
「雨?雨なんて降って…」
「いや、雨だ」
目から溢れ出した『雨』が頬を伝って零れ落ちた。
いやな、雨だ。
瞬間の事。再び携帯がなった。
鳴り響く『薄〇鬼』。
液晶に映るのは『西木』の文字。
慌てて俺は電話を取った。
「に、西木か!?」
しかし俺の希望は電話越しの不敵な笑い声によってかき消された。
『ご機嫌よう。【勇者】様』
この、声は…。
「貴様、【魔女】かっ!?」



