さらに功績を残せば、再び王の側近として一族の復興を成し遂げられるやもしれん。 大長老と五人の長老達は安堵した。 長年夢見た光景が、手の届くところまで来たのだから。 大長老達は王国からの使者を心待ちにしていたが……。 使者はいつまで経っても、来ることはなかった――― 【王国ファンタジア『氷眼の民』】