王国ファンタジア【氷眼の民】


首謀者など考えなくとも分かる。大長老とその腰ぎんちゃくしかいない。


暗殺者に怯える毎日。復讐をしたくとも、両親を人質に取られ身動きできない。


そして里の者達も、迂闊にレインに手を出すことは出来なかった。


そんな中風の噂で流れてきたドラゴン討伐の徴集。


邪魔者を追い出し且つ始末するには、もっとも有効な手だと大長老は察した。


大長老達の考えなど分かっているレインだったが、両親を助け出すには奴らに策略に嵌るしかなかった。


両親は大長老の手によってその身を封印されている。


氷眼の民に伝わる秘術を用いて―――






翌日。旅の支度をし終えたレインは、早々に里を経った。


無論見送る者など誰もいない。


必要最低限の荷物しか持たず、砂漠越えを目指す。