近くには多くの死体があり、それは砂漠を彷徨い死んでいった旅人達だった。
これは神の御加護だろうか?
幸いなことに、遺体の損傷は軽い。
悪いと思いながらも二人は赤子の死体を持ちかえり、それを大長老に差し出した。
悪魔の子を始末しました、と。
レインは生きながらえることができた。
だが、そう長く隠し通せるわけがない。
五年後。二人は大長老が差し向けた追手に拘束された。
そして悪魔の子を再殺するよう追手に命じたが、レインを殺すことはできなかった。
いや違う。追手はレインに殺されたのだ。
生まれてすぐに氷眼の民の秘術を身に着けていたレイン。すでにその力は大長老をも凌いでいた。
それから五年もの間、レインに数多くの暗殺者が仕向けられた。


