悪魔のクッキング

「アラ、活きの良いのが入ったわねぇ」

「これから捌くらしいわよ」

「じゃあ待ってようかしら?」

ワイワイ華やぐ奥さま方を見て、精肉店の妻はにこにこ笑顔になった。

「ホント、アンタんとこは良い仕事してくれるから、嬉しいわ」

「ありがとうございます! これからもどうぞごヒイキに!」

青年は代金を受け取ると、笑顔で車に乗って去って行った。

しばらくして、奥さま達は大量の肉を買って、満足げに家に帰った。

家に帰れば、子供達がすでに帰っていた。

「お帰り、お母さん。お腹空いたよぉ」

「オヤツのドーナッツ、置いてったでしょう?」

「もう食べちゃった。ハンバーグ、まだぁ?」