「おい栄介。言ったの覚えてないわけ?」 「は?」 「昨日言ったじゃん。梅宮美桜ちゃんだって!」 栄一さんが一生懸命解説してくれる。 「………まぁいいけど」 栄介という男は、そう言って「腹減った」と言った。 「ごめんねぇ、美桜ちゃん。俺が代わりに紹介しとくけど…」 『いえ…私はかくまってもらってる身なんで…』 そう言うと、心なしか、栄一さんは悲しい顔をした気がした。 「…あいつは俺の弟の栄介。ここは俺と栄介の兄弟2人で住んでる」