俺とカケルは俺のバイクで2ケツしてその辺を流してたんじゃ。


俺んちの近くにな大きめのグランドがあんねん。


野球もサッカーも出来るでっかいグランドや。


そこの前を通ったらな・・・目を疑う様な光景を見てもうたんや・・・


麗奈がおったんじゃ。


ネットに入ってるサッカーボールを蹴りながらおったんじゃ。


「カケル。止めろや!!」


少し離れてバイクを止めた俺等。


麗奈は俺に気付いてない。


1人でサッカーボールを蹴ってたからな。


声を掛けに行こうとしたんじゃ。


「麗奈ーーーー。見たか?」


「見た見た!潤ちゃん凄いなぁ!!」


麗奈のとこに行こうとしたらグランドからサッカーのユニフォーム来た茶髪の男が麗奈に話掛けよった。


しかも麗奈はその男を『潤ちゃん』って呼んだんや・・・。


「春磨ぁ。『潤ちゃん』は男だったみたいやなぁ~」


カケルは俺の肩に手を置いて言ったんや。