先程から出てきた霧は段々とその濃さを増し、やがては1m先も見通せないほどになっていった。 まとわり付く水蒸気が容赦無く体温を奪い、真っ白な視界が先の見えない不安が心を蝕む。 それでも、俺が歩みを止めないのは待っている人がいるからだ。