「あの兄ちゃん、エライやっちゃなあ………」 わしは崖下を眺めながらつい独り言を漏らす。 あかんあかん。 またやってもうた。もう癖になってもうとる。 久々に故郷に帰ってったら、これまた久々の客人や。珍しいな思て見てみたらファンタジアの兵士や。 鎧はボロッボロ、しかも右腕はなし。本来あるべきモノのない右の袖がここ特有の強風に煽られてびらびらしよる。 こりゃ時間の問題かな。 どんくらいでギブアップするやろかて思うてたら、いやはや意外や意外。めっちゃ頑張りよる。