雷電の民。 その寿命は数百年とも云われる雷を操り、空を駆け、精霊と会話する民。 今では数も減り、麓の村でもここ最近は姿を見ていないという。一説に拠れば絶滅したとも伝えられる。もはや伝説や伝承の中でしか存在しない幻の民族。 だが、彼らがいる可能性はある。希望はまだある。 そう思えば先へ進む力も湧いて来る。ゴロゴロと不気味に鳴る雷も、俺を励ましているように感じる。 そうして、一歩また一歩と俺は足を進める。まだ見ぬ雷電の民の里に、そしてそこにいるはずの雷電の民に思いを馳せながら。