王国ファンタジア【雷電の民】

「…悪戯やって」

「は?」

「あのトラップ…最初は随分昔に雷電の民が旅人を軽〜く脅かそ思て設置してんて。腕試しみたいな意味もあったらしいけど」

「…」

「そしたら、元がめっちゃ器用やし、懲り性なん多いからトラップの難度っちゅうんかはえらい高うなってな。まァおもろいぐらい引っ掛かったんやって」

「……」

「で、のちの民が面白がって暇潰しに次々増やしていったと」

ガックリと肩を落とすクラウンに、呆れて声がでないバシラス。とっても苦しめられたトラップが雷電の民の悪戯だったとは。

「…君は何か作ったのか?」

「うんにゃ、ほとんどないで。寧ろわしはトラップの解除にハマっとったさかいな」


ほとんどないということはいくつかは作ったんじゃ…。

「トラップの中にえらく難易度の高いものがあったんだが…」

「どんなん?」

「最初が流水でその後5段階ほど仕掛けがあった」

「うん…。ごめんなさい!!」

「…」

どうやらクラウンの作ったトラップだったようだ。

「いや〜あんまり凄い出来でな。作った本人も解除できんかったんや」

はっはっは〜と罰の悪そうに笑うクラウンにバシラスの目が据わった。

「で、でも結構トラップは解除しててんでっ!」

バシラスの顔つきが変わったのを見て慌てて弁解するクラウン。しかし。時既に遅し。

「自分でも解除できないトラップなんぞを仕掛けるんじゃねえーー!!!」

「ギニャア〜〜っ!」

バシラスのげんこつがクラウンの頭に炸裂した。


<おしまい>

お粗末さまでした。
本編がちょっとシリアスになってしまったので、軽めに。