生活感のない部屋だったが、暖炉の上にあるものを見つけて、俺はベッドから下りた。 ぐらりと体が傾いだが、テーブルの縁を掴んでどうにか転ばずに済んだ。なかなか思い通りに動かない体に舌打ちをしつつ、そろそろと壁を伝って暖炉まで歩いていく。 それは色褪せた写真だった。写っていたのは満面の笑みを浮かべた少女とその隣に仏頂面の青年。後ろには二人の肩に手を置いて微笑む老人。