次に目を覚ました時、暖炉に火は入っていたが、彼女の姿は無く、部屋は閑散としていた。 ゆっくりと体を起こしてみる。怠さは残っていたが、痛みはなかった。 ベッドの上に完全に体を起こし、改めて部屋を眺めた。 壁際に置かれたベッド。その向かいの壁際には棚があり部屋の中央にはテーブルがあった。部屋の奥には炎の揺らめく暖炉が。天井からはランプが下がっていた。 よく見ると、調度品にはそれぞれ精緻な細工が施されていて、およそ芸術には縁のない俺にでもそれが一流の職人による逸品であることがわかった。